最新情報のページにもアップしましたが、
12月15日に無料公演を行います。
会場は我々の拠点「埼玉県富士見市」にある
『多機能型事業所え～る』
という障害者福祉施設で行います。
え～るを利用している高校生と元々知り合いで
彼から「演劇をやりたい」という要望を聞きまして
「じゃあやってみるか」と、いつも通りのノリで
答えたのが今回の企画のはじまりです。
彼とはキラリふじみでやっていた「ACT-F」という
カンパニーで知り合ったのですが、何かを一緒に
やった思い出があまりないので
今回は我々も彼もお互いにチャレンジです。
まあ、あまり固く考えずにいつも通りの感じで
稽古も本番もやろうと思います。
今回は会場である「え～る」の皆さんにも色々と
協力・応援して頂き本当にありがたいです。
特に勢いで企画を始めたものの
障害や施設について何も知らない私達に
わかりやすくレクチャーをして頂いた
え～る副代表の方には頭が上がりません。
レクチャーの中で印象的だったのは
「自分を守ってくれる環境が当たり前に
なってしまい、社会生活に上手くなじむことが
出来ない例がある」というお話です。
「仕事と善意の区別がつかなくなってしまう」とも
仰っていました。
なるほど・・・
確かに周囲に「仕事として」世話をやいてくれる人と
善意に溢れた人ばかりだとその境目が
わからなくなってしまうかもしれません。
障害を持った彼に出演してもらうにあたっては
「普通に接して、必要以上に甘やかさないで欲しい。
外部の人間と接して社会の厳しさを教えてあげてほしい」
というような趣旨の事を託されました。
そうですね・・・社会は善意だけではないので
こういう機会に色々と感じ取ってもらえれば幸い。
いや、大きな善意も悪意も特にないので、
普通に稽古をするだけなんですが
我々の「普通」と彼の「普通」はきっと違うので
その違いを感じてもらえれば幸いです。
お互いにね。
作品の内容はまさかのＳＦ設定「アンドロイド」もの。
珍しく切ない系のお話に仕上がり自分でも驚いています。
今回も観劇がはじめての方でも楽しめるように
作っていますので安心してご来場ください。
無料ですしね。
また、福祉施設が会場なので
「どういう事をしているの？」
「こういう施設ってどうなっているの？」
などなど、興味がある方は
中を見学できるチャンスですよ。
ぜひ演劇と福祉施設をセットで体験して下さい。
*
いつかきっと君のように
作・演出 NOMU
12月15日（日）
埼玉県富士見市「みずほ台駅」徒歩約10分
多機能型事業所え～る
14時開場 14時30分開演
上演時間は約35分～40分を予定しています。
【出演】
前田 彩水（少年cycle）
一路
松本 澪
藤乃
手島 凛
