終演によせて

演劇ユニット少年cycle旗揚げ公演

「ただいまを待って」

無事に終演致しました。


ご来場頂いたお客様。出演して頂いた演者の皆様。スタッフの皆様。影ながら応援して頂いた皆様。江古田 兎亭様。本当にありがとうございました。


私NOMUと相方の前田は旗揚げ前から、

なんなら少年cycle結成前から色々と活動を共にしており、旗揚げ公演といっても

今一つ実感がなかったのですがこうやって終わってみると「旗揚げをしたんだなぁ」と

じわじわ来ています。

色々な方から「旗揚げおめでとう」と祝って頂いたからかもしれません。


個人的にはこの年になって「旗揚げ」というのも気恥ずかしいというか、今まで何していたんだという意味でも素直に喜べないのですが

先輩方や同年代の友人達から

「年齢なんか関係ない。ガンガンやればいい」

というような激励を頂き、いい意味で腹を括れたのかなと思います。


さて、そんな訳で旗が上がってしまった訳ですがこれから少年cycleがどこに向かって行くのかは正直私にもわかりません。

交通の便が悪いから下北の劇場でやるのは面倒くさいよねと二人で話している位なので

一般的な劇団とはちょっと趣向が違うというか、小劇場の世界で名を売ろうという気持ちがそもそもないのかもしれません。

まあだから作品を適当に作るという事ではありません。

むしろ小劇場界隈にどっぷり浸かるのを二人とも良しとしていないのだと思います。


本公演はもちろん継続して行いますが、

地域の幼稚園での公演や、地域の演劇祭

なども今まで通りやっていきます。


上手い(又は場数を踏んでいる)俳優ももちろん本公演では必要なピースですが

色々な事情で演劇がしたいのに出来ない、

まだ舞台に立ち始めたばかり、まったくの未経験。そんな人達と出会って演劇の楽しさを

体験してもらう、それも少年cycleの役割

のような気がします。

そういう私自身もそれなりの重責を担う仕事があり家庭もあり、介護もあります。

同じような環境にある人に

「それでも演劇を諦める必要はない」

と示して行ければ、この年で旗揚げをした意味も少しはあるのかなと思います。


真面目に書きましたが、そんな思いも込めて

「意識低い系劇団」とか自称しています。

意識が低いので本番1週間前に集中稽古もやりませんし、稽古は夜3時間程度です。

なんなら小屋入りしてから場当たりだけで

ゲネもしません。

それでもクオリティは落とさない。

小劇場的な常識的な現場で演劇をしてきた

俳優にとってはある意味地獄のような

現場でしょうね。本当にごめんなさい。


まとまりませんが、少年cycleの現場は

明るく、楽しく、元気よく  がモットーです。演劇は正しくやれば楽しいという

事を忘れずこれからもゆるゆると漂って行きたいと思います。


最後になりますが相方の前田には実は

ものすごく感謝しています。

何もしないとかいいつつ結構色々とやって

もらっていますし、長期間1人でやってきたのでただいてもらえるだけで私のメンタルは

劇的に安定します。

こんな事を言うと嫌がるので勝手に書きますが本当にそうなので仕方ありません。


そんなこんなで少年cycleの行く末を皆様にも見守って頂ければ幸いです。

次回は6月に本公演を予定していますが

その前に多分何かやります。

その際はどうぞよろしくお願い致します。


今回は皆様本当にありがとうございました。

ありがとうございました!
ありがとうございました!